児童養護施設の現状と、
退所後のさまざまな問題
児童養護施設は、親からの虐待(暴力的、精神的)、育児放棄(ネグレクト)、経済的な理由、孤児、何かしらの理由により、子どもたちが暮らしている場所です。
子どもたちは、高校を卒業すると同時に児童養護施設を出なければなりません。(大学・専門学校の就学率は30%)
そんな彼らを待ち受けているのは社会の壁です。保証人の問題、進学、就職、賃貸住宅の契約、敷金等の捻出など、解決されていない問題が山ほどあります。
現実社会と向き合うために、夢などという言葉を口にしなくなります。また支えてくれる大人がいない児童は、悪い大人や犯罪に巻き込まれ、精神疾患やホームレスになり、中には命を落とすこともあります。
児童相談所への虐待相談件数
219,170件
令和4年3月末現在
子ども家庭庁調査
全国の児童養護施設の現状
全国の児童養護施設数
610施設
令和4年3月末現在
福祉行政調査
施設で暮している子ども
23,008人
年齢2歳〜18歳の男女
令和4年3月末現在
厚生労働省調査
毎年施設を退所する子どもたち
約
2,140人
年齢15歳〜18歳の男女
令和4年3月末現在
日本児童養護施設財団調査
退所後の子どもたちが抱える
さまざまな問題
子どもたちは18歳を迎える年に児童養護施設を退所し、自立して生活していかなければなりません。
施設で暮らす時とちがって、退所後は援助がほとんどなく、頼れる人もいない子が多いのが現状です。
そのため、さまざまな問題に直面しなくてはなりません。
保証人の問題
進学や就職の壁
賃貸住宅の契約
敷金等の捻出
頼れる大人がいない
生活苦から犯罪に手を染める
ホームレス化
精神疾患を患い命を落とす
子どもたちは、社会の様々な壁を乗り越えるためのサポートを必要としています。